ハクビシンはジャコウネコ科の哺乳類の野生動物です。
ひと昔よりも数が増えて、近年では害獣としての認知度が高まっています。
なんとなくの外見は頭に浮かぶけれど、オスとメスでは違いがあるのでしょうか?
ハクビシンの特徴は顔
ハクビシンは漢字で「白鼻芯」と書きます。
中国の漢字表記では「果子狸」(この他、花面狸、白鼻心、果子猫など)
名前にあるように、顔の真ん中に額から鼻にかけて細長い白い模様があります。
中国では、タヌキに似た果物を好んで食べる動物の意味のようです。
体は、頭から胴が60~66センチほど、尻尾が40~60センチほどで、尻尾が体長に近い長さです。
体重は、3.6~6キロで、重さは、家猫と同じくらいです。
体も尻尾も細身で、顔はタヌキに似てなくもないですが、イタチやフェレットのような感じの見た目です。
実際、タヌキと間違えられて保護されることもあるようで、タヌキとの違いは、顔の真ん中の白い模様と、ピンクの鼻です(タヌキは黒い)。
体の色は、個体差があり、灰褐色、明褐色、暗褐色とあります。
ハクビシンの生態
夜行性で、木登りが得意です。
低い山や山林に生息し、樹洞やタヌキなど他の動物が使い古した巣穴などを住処にします。
近年では、住宅などの屋根裏、天井裏、床下などにも住み着いて問題になっています。
雑食で小動物や昆虫も食べますが、果物が好物で、果物や植物の種を好んで食べるため、農家の果物や野菜が食べられる被害も問題になっています。
その食性のためか、ハクビシンの肉は、それほど獣臭くないようです。
オスとメスの違い
見た目では、オスとメスの見分けがつかない。
体長、体重はほぼ同じくらい。
性別の違いは、オスとメスで、きっと違うあの部分を見ることでしか分からない・・・
ハクビシンのオスの交接器の形状は、地上生活をするキツネやタヌキと違っています。
女性の大陰唇のような形になっていて、そこに睾丸が隠されている。
ペニスもその大陰唇のような割れ目に隠されている。
その大陰唇のような部分も、毛に覆われています。
メスには、それがない。
樹木生活の中で睾丸が幹や枝にぶつかってしまわないようになっているようです。
まとめ
オスとメスの違いは、パッと見では分かりません。
ハクビシンは狩猟免許を持った人でないと捕獲出来ないなど、飼育することは難しい野生動物です。
動物園には、幼い時にはぐれてしまったのを保護されたハクビシンなどがいるところもあり、子どもさんには人気なようです。
大きくなったハクビシンは難しいようですが、幼い時は人に慣れやすいようです。