ハクビシンはジャコウネコ科の哺乳類の野生動物です。
野生動物を食すと言えば、ジビエ。
ジビエとは、「狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣である」とあります。
ハクビシンは狩猟免許を持っている人しか捕獲出来ません。
ジビエを取り扱っているお店でも、ハクビシンは少なそうです。
狩猟による捕獲には膨大な時間と経費がかかるので、猪や鹿が優先されてハクビシンはあまり出回らないと思われます。
ハクビシンは食べることが出来るのか?
ハクビシンは食べられます。
中国とハクビシン
ハクビシンは中国の、広東料理、広西料理、雲南料理、安徽料理などの食材として用いられ、鍋料理などで食べるようです。
日本で一番食べられる機会があるのは、ハクビシンの料理を出す中国の料理のお店になりそうです。
日本ではハクビシンが果物などの農作物を食い荒らすことがありますが、中国でも柿や果樹園などを食い荒らす報告が多いようです。
代表的な料理は「紅焼果子狸(ハクビシンの醤油煮)」。
少しねっとりとした食感で、油はサラサラとしていて油の味は熊に似ている。
果物を好んで食べるからか、それほど獣臭さはない。
少しの獣臭さでもダメな人にはダメかもしれないけれど、「なかなかおいしい」というのが多い感想のようです。
日本の猟師さん
日本の猟師さんのブログを巡ると、ハクビシンを食べている様子がうかがえます。
焼いたり、煮込んだりして食べられていました。
中国の料理のように、それほど香辛料も入れてなかったです。
臭みはそれほどなく、油は牛よりもあっさりしている。
噛めば噛むほど旨みが出てくる。
そして「おいしい」。という感想が多かったです。
まとめ
野生動物ということで、一般的には、なかなかお目にかかれません。
野生動物に限らず、牛肉や豚肉などでも同様ですが、生食は危険です。
生または加熱不十分な野生の肉は、E型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌または寄生虫による食中毒のリスクがあります。
厚生労働省のホームページに、野生の鹿の生食でE型肝炎ウイルスに感染した事例があると書かれています。
ジビエを食べる時は、しっかり加熱してから食べるよう注意しています。(E型肝炎ウイルスは加熱料理で感染性を失う)
体調が悪い時や抵抗力の弱い人は、避けた方が無難かもしれません。