ハクビシンは外来種と考えられていますが、実は在来種なのか、外来種なのかは明確に分かっていません。
中国南部を中心に、東南アジア、南アジア、台湾などに生息しています。
日本では江戸時代、明治時代に確実に生息を確認できるものがなく、1943年(昭和18年)に静岡県で捕獲されたのが最初の記録とされています。
当時は非常に珍しい野生動物とされていましたが、繁殖してどんどん増加し、近年では日本のほぼ全域に生息しているとされています。
ハクビシンの捕獲
ハクビシンを捕獲する際には、市町村からの捕獲許可が必要です。
また、捕獲許可を取得するには、原則として狩猟免許という資格が必要となります。
日本国内で狩猟をする場合、法定猟法の種類(使用できる猟具の種類)に応じて4種類の免許(網猟免許、わな猟免許、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許)のうちの、いずれかの免許が必要で、ハクビシンの駆除に必要な免許は、箱わな、くくりわな等のわな類や銃器を使用して鳥獣を捕獲するわな猟免許です。
ハクビシンの餌
ハクビシンは果物が好物なので、捕獲する際はバナナやみかんなどの果物を使うことが多いようです。
雑食で、果物、植物の種、小動物、昆虫などを食べます。
特に好むのが果実なので、近年はハクビシンによる農作物の被害が増えています。
果物に次いで野菜を食い荒らします。
果物、植物の種を好むので、ハクビシンの糞には、それらや果物の種が混じっていることが多いようです。
日本では漢字で「白鼻芯」と書きますが、中国では狸に似ていて、果物を好んで食べることから「果子狸」と書きます。
動物園のハクビシン
ハクビシンは狩猟免許を持っていないと捕獲も出来ませんが、動物園などで見ることが出来ます。
ハクビシンのいる動物園のホームページなどを巡ってみると、日本のハクビシンで、子どもの時に保護されたなどのハクビシンがいました。
幼いハクビシンが親とはぐれてしまったのでしょうか。
餌には果物や野菜をあげていました。
まとめ
ハクビシンは近年では、農作物を食い荒らしたり、民家の屋根裏や軒下などに住み着いて糞尿や騒音の被害を及ぼす害獣という認識も高くなっています。
役場のホームページなどでは、ハクビシンを見かけても、むやみに餌をあげないように呼びかけられています。
ハクビシンは保護対象ではない野生鳥獣なので、ケガをした野生鳥獣を見つけたら、持ち帰ったりしないように呼びかけられたりしています。(自動車などに轢かれないように脇や近くの茂みなどによけるぐらいはいいようです)