ハクビシンは、漢字で書くと分かりやすいのですが、「白鼻芯」で、その名のとおり、額から鼻にかけて縦長の白い模様があります。
低い山林に生息しますが、近年は農作物を食い荒らしたり、人家の屋根裏などに寝床を作って被害を与えることもあるため、害獣とされています。
糞尿による被害
ハクビシンに寝床などを作られてしまうと、糞や尿を、屋根の上、屋根裏、天井裏、ベランダなどにされてしまうことがあります。
特に厄介になるのが、屋根裏や天井裏などです。
ハクビシンは木登りが得意で暗い場所を好むので、天井裏などは住みやすい場所になってしまいます。
またハクビシンは同じ場所に糞をする習性があり、糞のたまり場が出来てしまいます。
不衛生な環境になるばかりか、その場所が腐敗して家の骨組みに影響を及ぼす危険もあります。
糞の臭い、特徴
ハクビシンは植物の種や果物を特に好んで食べるため、糞はあまり臭わないことが多いです。
大きさは人の親指くらいで、食べた植物の種や果物の残骸が含まれていることが多いようです。
ハクビシンと、見た目が少し似ている狸の糞は強烈に臭います。
ハクビシンの身体的特徴
●一番の特徴は、顔の額から鼻にかけてある縦長の白い模様。
目の下や、耳の前に白い斑紋がある。
●鼻がピンク色。(黒っぽい鼻のもいます)。鼻先が長い。
●体は全長が90センチ~110センチですが、その約半分が尻尾で、体は細身、尻尾も細長いです。
●体の大部分は灰褐色。四肢は短く黒い。
●足跡は、猫のような肉球が角の丸い四角のような形で、上半分の周りに指の跡が5本。(猫の肉球はハートを逆にしたような感じ)
まとめ
ハクビシンは夜行性のため、昼は潜んで夜に行動します。
そして、糞を同じ場所にするといった習性があるのですが、ハクビシンは基本的に家族単位で生活する動物なので、家の中に寝床を作られて糞をため込んでしまわれると、除去するのは大変な作業になります。
捕獲も鳥獣保護法により勝手には出来ません。
近年は東京などの都市部でも見られるようになり、日本のほぼ全域に生息しているとされています。
寝床などにされる前に、日頃から家の周辺や家の穴や隙間には注意をし、対策を心がけた方がよいでしょう。