ハクビシンはその名の通り、額から鼻にかけて白い線があることが特徴。
日本に生息する唯一のジャコウネコ科の哺乳類で、外来種と考えられている野生動物です。
そのハクビシンの糞と病気について。
ハクビシンとは
主な生息地は、中国大陸南部を中心にインド、ネパールなどの南アジア、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア、そして台湾など。
日本では、宮城、福島、中部地方、四国に特に多いようですが、今では沖縄を除くほぼ全域で生息していると言われ、関東の都市部でも増えているようです。
ハクビシンの糞
ハクビシンは近年では害獣とされ、その被害のひとつに「糞」があります。
人家の屋根、天井やベランダ、庭などからハクビシンの糞が発見されています。
ハクビシンは同じ場所に糞をすることが多く、複数のハクビシンがいれば、それらが皆、同じ場所に糞をして糞の山が出来てしまうことが多いです。
ハクビシンと病気
ハクビシンは糞を同じ場所にするため、糞のたまり場が出来てしまいます。
野生動物の糞には雑菌が多く存在しており、またハクビシンは菌に対する免疫が強く、SARSの菌もものともしないほどです。
2003年に中国の広東省を発端に、世界中を騒がせ猛威をふるった新型肝炎「SARS」が、当時、真っ先にハクビシンがウイルスの発生源と疑われました。
SARS、「Severe Acute Respiratory Syndrome (重症急性 呼吸器症候群)」は、コロナウイルスという非常に感染力の高いウイルスによって発症する恐ろしい病気です。
当初野生の狸やハクビシンの糞などから、コロナウイルスと遺伝子配列のよく似たウイルスが発見された為に疑われました。
しかしSARSのコロナウイルスと、ハクビシンがもっていたウイルスにおいて、一部の遺伝子に違いが発見されたため、結果としては感染源はハクビシンではないとされましたが、ハクビシンが元気に走り回りながら、人間の感染症の元となる菌をばら撒いてしまう可能性はあります。
まとめ
ハクビシンは野生動物ですので、ダニやノミも体についています。
ハクビシンに住処にされたり、糞をする場所を作られてしまうと非常に不衛生な環境になってしまいます。