ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科に属する動物で、人目のつかない山林などでひっそり暮らしていたが、近年エサを求めて人里からさらには市街地や住宅地に出没するようになってきた。
ハクビシンは母親を中心にして家族で生活する。
一回の分娩で1~5匹の子供を産むので、家族は多いと10~20匹の群れで行動することになる。
ハクビシンは畑を荒らしたり、ごみをあさったりして、生態系、生活環境および農業に被害をもたらす。
その他の被害として、騒音、糞尿、悪臭、ダニが挙げられる。
民家の屋根裏や天井裏に住み着いてしまうことがあり、鳴き声と足音の騒音で悩まされる家が少なくない。
ハクビシンの鳴き声はうるさい
ハクビシンの鳴き声には大きく二通りある。
高い声でチッチッチッチッあるいはキッキッキッキッという猿にも似たような鳴き声と唸るような声である。
チッチッチッチッは子供の声、唸るような声は相手がいて威嚇するときに出す。
ハクビシンは夜行性であるので、夜中に、民家の天井裏に棲みついた場合は、人間が寝るときに鳴くことが多く、周りが静かであることもあって、非常にうるさい。
特に子供のハクビシンの声は高く、安眠を妨げる。
また、繁殖期の鳴き声も甲高い。
鳴き声などに対するハクビシン対策
ハクビシンの鳴き声がうるさいという場合は、耳栓をして騒音を防ぐ手はあるが、ハクビシンは鳴き声ばかりでなく、足音も騒音となり、糞尿や悪臭を放つなどあって生活環境に大きな害を与えるので、侵入を防ぐ対策や駆除をする対策を施す必要がある。
侵入を防ぐ対策には、臭い、音、明るさ、超音波がある。
ハクビシンの嫌がる臭いは、燻煙剤や臭覚忌避剤、ニンニクや石油系の臭い、木酢液がある。
これらを定期的に撒くことが対策になる。
音では、威嚇音として鉄砲や電動ガンの音、発砲音をテープに録音して発生させたり、ブザーを鳴らしたりするとよい。
捕獲には許可が必要であるので、自治体に連絡し、委託した業者に箱型の罠を設置してもらう。
近所の野良猫対策に購入した器機です。この寒さでも、ちゃんと働いてくれます。たぬき、きつね、ハクビシン、しか、いのしし、くま、などが身近に出没してるので、春先にもう1台購入して畑に設置してみようかな。 pic.twitter.com/nXEPL3xwin
— 三浦良治 (@mizoremajiri) 2017年1月17日
まとめ
ジャコウネコはネコという名が付くが、猫とは全く異なる種類である。
ジャコウネコ科で日本に棲むのはハクビシンだけである。
狭義のジャコウネコはネズミのようにチューチューと鳴く。
ハクビシンのチッチッチッチッという鳴き声は、甲高い声で、間隔が短いので大変うるさく感じる。
天井裏に棲みつかれて、声を出されたら、駆除をお願いするしかない。
もちろん農業被害でも、駆除が基本である。