ハクビシンは、ジャコウネコ科ハクビシン属に属し、中国大陸南部を中心に、マレーシアやインドネシアなどの東南アジア、インド、ネパールなどの南アジア、および台湾、日本に生息する。
ネコのような体つきで鼻筋が長い。
体色は明褐色や暗褐色で、頭、手足、尾が黒い。
尾は全体もしくは先端が黒い。
額から鼻筋にかけて白い筋模様が入っている。
ハクビシンの名前と名前の由来
ハクビシンは和名で、漢字表記では白鼻芯または白鼻心である。
中国名は花面狐または白鼻狗と表記される。
マレーシアの表記にも、キツネの意味の語を使っている。
英語名は、Paquma larvataで、masked palm civetともいう。
これは仮面をつけたヤシジャコウネコと訳される。
名前の由来は、額から鼻にかけて白い線が入っている特徴から来ている。
中国名も同様な由来である。
英語のmasked、すなわち仮面をつけたという由来は、顔の斑紋に由来し、やしの樹液を大好物にしているためにpalmという語をもらっている。
ハクビシンの縁起
ハクビシンは、昔から神の使いといわれ、なかなか見ることが出来る動物ではなく、ハクビシンを見ると縁起がよいと言われている。
神社には神使と呼ばれる動物がいる。
「神のつかわしめ」と呼ばれ、神の眷属、御先神とも考えられ、神に先駆けて出現し、あるいは神の意志を知る兆しとされる。
神意を知らせるためにヒトと接触する者と考えられる 特定の動物のことである。
単に「つかわしめ」ともいう。
神使の動物には、キツネ、カラス、シカ、サル、ハト、ヘビ、ネズミなどがいる。
出典;縁起物百科事典http://engimono.net/tag動物
まとめ
ハクビシンは、鼻筋が白いという特異な顔をしているので、なぜか神秘性を抱かせるのであろう。
神の使いといわれ、ハクビシンを見るのは縁起がよいと人伝えになったこともあったようだ。
今はそのような言葉があまり聞かれなくなっているのが実情である。
それは人里に入り込んできて、害をなすことが知れ渡ってきたからである。
ハクビシンという名前が、どの国においてもその容貌から名づけられているのは、興味深い。