ハクビシンの生活史を見ていくと、ハクビシンは年間通しで繁殖するが、春に出産し夏頃親離れするパターンが多い。

生まれたばかりの赤ん坊は、全身が黒っぽい毛色で、目は閉じていて、ひとりで歩くことができない。

生後10日くらいから目が開く。

このときからすでに、鼻筋にうっすらと白い筋がある。

生まれて2ヶ月ほど経つと、体に茶色っぽい毛が多くなってきて、親の毛色に近くなる。

この赤ん坊の時は、母親のおっぱいを摂取する。

2ヶ月を過ぎるとおっぱいを終えて、やわらかいものを食べるようになる。

体も元気に動き回るようになり、遊びながら木登りも覚えていく。

3ヶ月ほどで大人と同じくらいの大きさの体になる。

ハクビシンの歯は、子供では乳切歯、乳犬歯、乳臼歯を有し、大人では切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯を有する。

歯の生え変わりは、生後7~10ヶ月くらいで、このころに成獣になり、子供を産める。

寿命は10年くらいだが、近年は15年から20年くらいに伸びている。

ハクビシンの子供の食べ物

ハクビシン 子供 食べ物

生れてから歯が生えるまでは、母親のおっぱいで育つ。

人工で飼育するときは、イヌ用のミルクを与える。

歯が生えるのは2カ月くらいからで、このころから成獣になるまでの7~10ヶ月を子供といってよい。

子供時代は、やわらかいものから食べ始める。

ハクビシンは、果樹が好物である。

子供は、バナナ、リンゴ、ミカン、ビワ、ナシ、カキ、モモなど糖度の高いものを多く食べる。

人工飼育では、これらの果物で十分である。

他に、マンゴー、キウイもよい。

また、野菜で、キャベツ、コマツナ、サツマイモ、カボチャなども常食する。

動物性のものでは、ミミズを食べる。

子供の歯は乳歯だが、大臼歯がないだけで、乳切歯、乳犬歯、乳臼歯でたいていのものを食べることが出来る。

ハクビシンは雑食性で、果樹、野菜、穀物の植物の他、バッタやミミズのどの虫、カニやザリガニなどの甲殻類、ネズミやイモリなどの小動物、小鳥や鳥の卵などまで食べる。

子供から成獣になるにつれて、食べ物の種類が増えていく。

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まとめ

ハクビシンの食べ物は、人間あるいは他の哺乳類と同様に、子供のころはやわらかいものから始まって、歯の生え変わる成獣になって、種類が増えていく。

子供も基本的には、成獣と同じ糖度の高いものを好んでいる。

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